Happy Hacking Keyboard (PD-KB02)の修理

 水をHHKの左下あたりに少しこぼしてしまい、そんなに濡れなかったので拭いておけば大丈夫だろうと考えて放置していたところ、左alt,左ダイヤモンドキー,スペース,チルダが無反応に。
 分解をして修理を行ったので、後でまた分解する際に参考にするためにメモ。
 今回修理したのはMODEL番号がPD-KB02で製造年月はDATE:1999-12となっているので、一番最初のモデルでは無いはずです。


 分解は4カ所ツメで止まっているので、爪で広げて精密ドライバーなどでズラして持ち上げると取れます。4カ所一度にはずさないといけないので、薄いプラスチックの会員証などを差し込んであげると良いかもしれません。
 底の部分。下の4カ所が引っかかるところ。

 キーボード部分。ツメが上の4カ所にある。


 シート部分をテスターで確認したところ、下のシートの左下2カ所が断線していたので、ニッケルコンダクティブペンを使って繋がるように線を補修。テスターで数百Ω程度になれば大丈夫。写真は下のシートを修復済み。


 今回の場合はちょっと見ただけでは断線しているところは全く分かりませんでした。シートに染みこんだ水によって腐食してしまい、断線してしまったようです。
 今回使用したコンダクティブペンを塗ると元の配線溶けてしまいますが、これはしょうがないので配線を新しく引くような感じで。緑色の絶縁体で覆われているところも上から塗れば導通するようになるので、思い切って塗ってしまうと良いかもしれません。
 乾燥しないと導通しないので10分ぐらい待ってから抵抗値を測定して、抵抗値が高ければまだ断線しているので範囲を広げていくといつかは繋がる、はず。


 使用したニッケルコンダクティブペンはRSコンポーネンツで購入。抵抗値はある程度高くても良いので銀入りの高いモノで無くても大丈夫です。circuit worksのNICKEL CONDUCTIVE PEN CW2000という型番。


 修理には全然関係ない基板の写真を。

 使われているMCUMC68HC05C8モトローラのマークがちょっと良いな、と。ブザーが付いてるが、鳴ったこと無いような気が。