バトルトライスト基板の修理(途中まで)

 バトルトライスト基板が起動しなくなっていたので、なんとなく修理を開始。


 症状としては画面に何も出ない。
 まずは電圧を確認。+5V,+12V,-5Vともに問題なし。それぞれ基板上でも問題なし。一番上の基板で3.2V(?)を作っているようで、それの電圧も問題なし。
 次。オシロを使ってCPU周辺の信号をチェック。二つ載っているPowerPC602のうち、片方の信号がどうもおかしい。電源を切ってCPUのピンをピンセットで触って見たところ足が浮いてる。
 画像の右下にあるCPU。144pinのQFP。

 基板を横から見たところ、基板を立てかけて置いておいた関係で基板に負荷がかかり曲がってしまい、そのためCPUのピンが浮いてしまった模様。
 以下の手順で再半田。

  1. ヒートガンを使ってQFPのCPUを取り外し
  2. 元々付いていたハンダなどを除去してクリーニング
  3. 基板をまっすぐになるように固定して気持ち正常な状態へ
  4. ピン位置を決めて端の方を仮に半田付け
  5. フラックスを塗りたくる
  6. ハンダとハンダコテを使ってパッドに載るようにさっとハンダ付け
  7. 余計に付いたハンダをハンダ吸い取り線で除去
  8. 電源がショートしていないかテスターでチェック
  9. 問題無ければフラックスリムーバーでクリーニングして終了

 フラックス使うとかなり簡単。ブリッジしてもハンダ吸い取り線で吸い取れば大体大丈夫。最後のフラックスリムーバーで掃除するとかなりキレイに見えるようになって良い感じ。


 電源投入後無事に起動。
 が、K11 OKと表示された後、HARDWARE ERRORと表示されてリブートを繰り返すような状態に。
 他に壊れているように見える部品は無いので、詳しい方に質問したところ上から3枚目の小さい基板に載っているTIMEKEEPER RAMが原因っぽいとのこと。

 基板上で一番でかい部品。型番はM48T58Y-70PC1でデータシートはこれみたい。
 RTCとSRAMとリチウムバッテリが内蔵されていて、バッテリでSRAMの内容を保存しているっぽい。データシート読まないと。手持ちのロムライターで読み出せるみたいなので、取り外せれば読み出せそう。


 これを取り外そうとしたところ上手く取り外せず、読み出してみたりするのは後ほどということにして今日はここまで。
 あとはロジアナを繋いで何をしているかを見てみるのも良いかもしれない。


 忘れてしまうのでメモとしてこちらへ。