壊れたグラディウスIVの修理とFRAM化
Device Check Failed で起動しない
久しぶりにグラディウスIVを立ち上げてみたところ、下記のような画面を表示して再起動を繰り返すようになっていました。
回路を簡単に追いかけてみたところ、14MというデバイスはCY7C199CNLというSRAMであり、SN74CBT3383PWRというFET Bus Switchを使ってCPUとDSPの両方からアクセスできるようになっていました。そこでSRAMとFET Bus Switchの両方の再半田を行ってみましたが、改善されませんでした。
2枚基板の下側のため信号を見るのが難しく、SRAMかFET Bus Switchのどちらかが壊れているのだろう、ということで両方を購入してSRAMを交換したところ改善されました。
良かった良かった。
該当箇所は下基板の写真の位置です。交換後の写真のため、1つのみ物が若干異なります。
今回のようなSRAMを取り外す場合、このような半田こてがあると数秒で取り外しが出来ますので、あると便利かもしれません。
HAKKOのちょっと古い936という半田こてステーションを使っているため上記950というのを使っていますが、同じHAKKOであればFX-888Dで使えるFX-8804のコテ先を変更すると同じように取り外しが可能になります。
上記のような半田こてが無い場合、ちょっと太めのスズメッキ線などを片側のピンすべてにあたるような長さに2本切って全ピンに半田付けを行い、半田こて2本を箸を持つように使って両方を同時に暖めると取り外すことが出来ます。
NVRAM(TimeKeeper RAM, M48T58Y)のFRAMへの置き換え
これもファイティング武術2ndと同じようにNVRAM(TimeKeeper RAM, M48T58Y)が使われており、これの電池が切れると毎回起動時に設定などが初期化されてしまいます。切れても起動しない、というようなことはありませんので、これはこれで良いんですが、設定が消えるのはめんどくさいのでFRAMへ置き換えてみたところ、問題無く動作するようになりました。
今回使用したFRAMと変換基板ともに以前使用した物と同じ物を使いました。
品名 | 型番 | 詳細など |
FRAM | FM16W08 | Cypress Semiconductor has acquired Ramtron International Corporation |
連結ソケット(両端オスピン)28pin | 2227P-28G-06 | 連結ソケット(両端オスピン)28P: パーツ一般 秋月電子通商-電子部品・ネット通販 |
SOP28pin(1.27mm)DIP変換基板 | AE-SOP28-DIP-A | SOP28ピン(1.27mm)DIP変換基板 金フラッシュ: パーツ一般 秋月電子通商-電子部品・ネット通販 |
FRAMはdigikeyでの取り扱いが無くなってしまったため、今回はMouser Electronics 日本 - 電子部品の販売会社で購入しました。変換基板などは前回と同じく秋月電子通商から購入しています。
NVRAMは上基板のコネクタ側にありますので、取り外して置き換えてあります。
1度起動することにより初期化などはすべて行ってくれますので、ロムライタなどで内容を書く必要はありません。
RTCが無いのでbook keepingの内容が1日分しか取れません。電池が切れていると全く記録出来ないので、それを考えるとまだ良いのかもしれませんが、この辺は好き好きでしょうか。