カプコンクイズ基板の電池切れ対策
修理受付が終了しましたので、自分で修理を行うしかなくなりました。現在、羊羹コンパチCPU「春我部-80」という製品があり、こちらに載せ替えることにより何も手直しを行うこと無く基板が動作するようになります。
基板に手を入れないようなROMは作っていませんので、パターンカットの場所などをメモとして残しておきます。
パターンカットおよびジャンパワイヤが少なくなるように調べているつもりですが、さらに減らせるかもしれません。
どのような手直しなのか
Z80のM1_という信号を使って復号化したデータを使うかそれ以外を使うかをEPROMのアドレスの最上位bitで選択出来るようにします。さらにクイズ基板に使われている1MbのEPROMのA16とOE_が2Mbや512kbのEPROMと比べると入れ替わっているためこれらを入れ替えます。
ロムイメージについて
書き込むROMイメージはmameのソースコードの./src/mame/machine/kabuki.cにあるmitchell_decode()という関数にdecrypt,romをファイルに保存するように手を入れて、loadされているアドレスに合わせて切り出してdecrypt,romの順番で結合して作成してください。ロムのサイズとしては倍のサイズになります。
下記に記載してあるような手直しを行う場合、以下のファイルをEPROMに書き込むことにより動作を行うようになります。
手直しについて
まずは14F, 15Fのソケットを外します。
裏・表に以下のようなパターンカットを行います。
表のパターンカット箇所は以下の矢印で示した4カ所
裏のパターンカット箇所は以下の矢印で示した4カ所
パターンカットを行った後に意図したように切れているかテスターなどで確認を行い、ソケットを元に戻して以下のようにワイヤで接続を行います。
また写真のようにKABUKIの上に付いているR40を取り外し、28pinと29pinを接続しておくとKABUKIが普通のCPUとして動作しますので再利用が出来ます。
この後作成したROMデータをEPROMに書き込んで問題が無ければ動作するはずです。
がんばれる人はがんばってみてください。