バトルトライスト基板の修理(続き・その1)

 結局TIMEKEEPER RAM(M48T58Y-70PC1)を取り外すのは止めて、何を読み書きしているかをロジアナを使って取ることにして、いろいろと用意をしてデータを取得。


 結果、起動時にアドレス0x0000~0x003fのデータの読み出しを行っていて、これが読めないのでHARDWARE ERRORになっているっぽい。
 故障しているせいか全部0x55が読み出せていた。


 正常動作時の値が分からないので、これが原因とははっきりとは言えないけれど、もしもTIMEKEEPER RAMが原因だとすると起動時のE1_の信号を見る限り、アクセスに来るのは読み出しのためだけなので、これが読み出せないため起動しないというのは正しそうに見える。


 以下に取得した画像を添付。
画面上の信号は

  • DATAが8bitで対応したpin
  • ADDRが13bitで対応したpin
  • W_が27pin
  • G_が22pin
  • E_が20pin

をプローブしている。
 データシートを見る限り、E2(pin26),E1_(pin20)がそれぞれhigh,lowにならないと読み書きは行わない。E2はhighに固定されていたので、E1_がlowになるときにアクセスを行っている。



 アクセス行う際の全体画像。アドレス=0x0000から読み出しを開始し、0x003fまで読み出している。



 読み出しの最初の部分の拡大図。0x0000から順に読み出している。



 読み出しの最後の部分の拡大図。0x003fで終わっている。



 データを読み出している部分を1データだけ拡大。0x55が読み出せている。データをPCに持ってきて確認したところ、すべてのアドレスで0x55が読み出せていた。


 というわけで、SRAMの中身は何が必要なのか分からないので、ちょっと簡単には直せないっぽいかなと。正常に動作するバトルトライスト基板があればそれを元に直せそうではあるけれども。身近には持っている人いなさそう。
 その2は無いっぽいけれど、とりあえず記録として。