iPhone の写真に保存されている拡張子 HEIC のファイルを jpeg に変換

事の発端

 iPhone で撮影した写真をパソコンに取り込んで編集を行うために iPhone から USB 経由でコピーする際、枚数が多いと非常に時間が掛かり、途中で止まってしまいます。
 調べてみたところ iPhone の設定 -> 写真にある "MAC または PCに転送" が自動になっていると、保存されている HEIC 形式を jpeg に変換しながらコピーを行っているようです。その変換が非常に重いためかコピーに非常に時間が掛かったり、途中で止まってしまうようです。
 設定 -> 写真にある "MAC または PC に転送" の設定を "元のフォーマットのまま" に変更するとファイルコピーに掛かる時間が短くなり、途中で止まってしまうようなことも無くなりました。

HEIC ファイルを見たい

 コピーされた HEIC ファイルですが、そのままでは画像として見ることが出来ませんでした。HEIC ファイルはそのまま残しておいて、別の形式へ変換を行う事にします。
 調べたところ ImageMagick – Convert, Edit, or Compose Digital Images で変換が出来るようなので、インストールを行って試してみます。
 試してみるために ImageMagick のインストールを行いますが、今だと Windows にもパッケージ管理ツールがありますので、そちらを使います。
 すでに Scoop を使ったことがありますので、こちらを使うことにします。

Scoop のインストール

 Scoop の Quickstart に記載してあるコマンドを Windows Powershell を起動して実行します。

> Set-ExecutionPolicy RemoteSigned -Scope CurrentUser # Optional: Needed to run a remote script the first time
> irm get.scoop.sh | iex

 Scoop 自体が日々更新されているため、インストール方法は変更になる可能性が高いです。Scoop を見て最新のインストール方法を確認して実行してください。

ImageMagick などのインストール

 Scoop を使って ImageMagick のインストールを行います。Windows PowerShell を起動して以下のコマンドを実行します。

> scoop install imagemagick

 ImageMagickコマンドラインから実行して使います。コマンドラインで実行する際に使うと便利だと思われますので、Windows TerminalPowerShell Core のインストールも行います。また、ファイルを編集するために Visual Studio Code もインストールします。

# Windows Terminal は scoop extras bucket にあります。bucket を追加するには git が必要なので git を install します。
> scoop install git

# extras bucket を追加
> scoop bucket add extras

# Windows Terminal をインストール
> scoop install windows-terminal

# PowerShell Core をインストール
> scoop install pwsh

# Visual Studio Code をインストール
> scoop install vscode

HEIC ファイルを jpeg ファイルに変換

 インストールした Windows Terminal を立ち上げ(ctrl + esc or Windows key を押して windows terminal と入力すると出てくるはず)て、HEIC ファイルをコピーしたディレクトリに移動し、ImageMagick で変換します。

# C:\Users\hoge\Pictures\iPhone に画像をコピーしている場合、上記ディレクトリに移動
> cd C:\Users\hoge\Pictures\iPhone

# ImageMagick の convert コマンドを使って IMG_9640.HEIC を IMG_9640.JPG に変換
> magick convert IMG_9640.HEIC IMG_9640.JPG

# 拡張子 JPG に関連付けされたプログラムで IMG_9640.JPG を開いて確認
> start IMG_9640.JPG

 ImageMagick の convert にはいろいろなオプションがあり、品質 (-quality) の変更やリサイズ (-resize) などを行うことも出来ます。

> magick convert --help

で説明を読む事が出来ますので、設定を変えていろいろと試してみてください。

ディレクトリにある HEIC ファイルをまとめて変換

 上記コマンドでファイルを一つ一つ変換することが出来ますが、大量にファイルがあると非常にめんどうな作業となります。そのような場合は script を書いて実行するとまとめて変換することが出来ます。
 実行したディレクトリに jpeg というディレクトリが無ければ作成し、拡張子 HEIC のファイルを jpeg ファイルに変換して jpeg ディレクトリに保存する、という PowerShell Script を書くと以下のようになります。

$jpegdir = "jpeg"

if(!(Test-Path $jpegdir))
{
	"created a $jpegdir directory"
	New-Item $jpegdir -ItemType Directory > $null
}

$itemList = Get-ChildItem .\*.HEIC
$count = 1
foreach($item in $itemList)
{
	$itemWithOutExt =  [System.IO.Path]::GetFileNameWithoutExtension($item.Name);
	magick convert $item.Name .\$jpegdir\$itemWithOutExt.JPG
	Set-ItemProperty .\$jpegdir\$itemWithOutExt.JPG -Name LastWriteTime -Value (Get-ItemProperty $item.Name).LastWriteTime
	Set-ItemProperty .\$jpegdir\$itemWithOutExt.JPG -Name CreationTime -Value (Get-ItemProperty $item.Name).CreationTime
	$p = ($count / $itemList.Count * 100).ToSTring("0.0");
	Write-Progress -Activity "HEIC to JPEG Convert" -Status "$p %" -CurrentOperation "convert $item -> .\$jpegdir\$itemWithOutExt.JPG" -PercentComplete $p
	$count++
}

 上記の内容を Windows Terminal の PowerShell Core で下記のような操作を行い C:\Users\hoge\Desktop\heic2jpg.ps1 に保存します。

# C:\Users\hoge\Desktop に移動
> cd C:\Users\hoge\Desktop

# Visual Studio Code で heic2jpg.ps1 を編集
> code heic2jpg.ps1
# 上記 PowerShell Script をコピペなどして保存

実行方法

 保存したファイルを実行するには HEIC ファイルが保存されているディレクトリで上記 script を実行します。

# C:\Users\hoge\Pictures\iPhone に画像をコピーしている場合、上記ディレクトリに移動
> cd C:\Users\hoge\Picture\iPhone

# C:\Users\hoge\Desktop\heic2jpg.ps1 を実行
> C:\Users\hoge\Desktop\heic2jpg.ps1
# 上記 PowerShell Script の実行が終わると jpeg ディレクトリに変換されたファイルが保存されていますので、画像ビューアなどで確認してください。

スクリプトの内容についての補足

 作成日時と最終書き込み日時を元のファイルと同じ日時としています。また、素のままでは何も表示されずに動いているのか分かりませんので、Write-Progress を使ってプログレスバーを表示しています。
 起動時に引数を渡して保存するディレクトリを変えられるようにする、同じように起動時に引数を渡して保存するフォーマットや品質を変えられるようにする、などの変更をするとより便利かもしれません。

最後に

 Scoop のインストール手順や ImageMagick の引数、スクリプトの中身など、公式のページを見て意味などを調べて理解をして実行してください。この記事を含めてググっても古い情報が多いです。公式のページを見ましょう。

Canon Satera LBP9100C で印刷すると細い縦すじが入る場合の解消方法

 タイトル通りで、Canon Satera LBP9100Cというプリンタを使っているのですが、そんなに使っていないのに、印刷をすると印刷結果に縦筋が入るようになってしまいました。

 googleで検索すると

blog.michinoku-k.comというページが検索で得られて、

yoshio-akz.blogspot.comというページも得られます。

 で、二つ目の分解して清掃方法が記載されているページを参考にして、分解して清掃をしたところスジが消えて綺麗に印刷されるようになりました。 

f:id:HIN:20200313001549j:plain

Canon Satera LBP9100C ITBユニット清掃時の画像

 分解したときの画像を貼り付けておきます。

 ITBユニットに何らかのカスが貯まっており、それが印刷結果に影響を与えていました。こちらを掃除機で吸い取って綺麗にしたところスジが印刷されるようなことは無くなりました。

 検索で得られるページでは互換トナーを使っているためかダマになっているようですが、今までずっと純正のトナーを使っていたおかげかさらっとした状態になっており、掃除機で綺麗に吸い取ることが出来ました。

 掃除後も問題になることもなく使えています。

 Canon Satera LBP9100Cを使っていて印刷結果にスジが入ってしまう場合、分解して掃除すると解決するかもしれません。

 

HORI製Nintendo Switch テーブルモード専用USBハブスタンド2種の比較

 Nintendo Switch用としてHORI製のUSBハブスタンドが2種類販売されています。
 そちらを両方使っているので、使い勝手などを書いておきます。
 どちらの製品もテーブルモード専用であり、ディスプレイに表示するためのHDMI出力はありません。画面をディスプレイなどに表示する際には純正のドックを使った方が良いと考えてそちらを使っています。でかいですが。

テーブルモード専用 ポータブルUSBハブスタンド for Nintendo Switch

 こちらが先に発売されました。
 メーカーの商品紹介ページは株式会社 HORI | テーブルモード専用 ポータブルUSBハブスタンド for Nintendo Switchです。
 複数人で集まってスプラトゥーン2のLANモードで遊ぶ、ということをたまにやっています。こちらが販売されるまでは対応していると明記してあるUSBハブが無かったため、安定して充電しながら遊べるか分からず、Type-CのUSBハブをいろいろと試して動く物を使っていました。そのようなことをしなくても良くなり本当に助かりました。
 本体との接続部分が運搬時には隠れています。どのように開くか最初は分かりにくいですが、上部左側に押し込める部分があり、そちらを押し込みながら手前に持ち上げてくるっと回してスタンドにします。最初はちょっと分かりにくいですが、分かればそれ以降あまり気にしないようになるかなと。
 USBも4ポートあり、プロコンとUSB-LANを繋げても余る余裕があります。角度も変更出来ます。

【Nintendo Switch対応】ポータブルUSBハブスタンド for Nintendo Switch (テーブルモード専用)

【Nintendo Switch対応】ポータブルUSBハブスタンド for Nintendo Switch (テーブルモード専用)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: ホリ
  • 発売日: 2018/07/12
  • メディア: Video Game



テーブルモード専用ポータブル USB ハブスタンド 2ポート for Nintendo Switch

 こちらは後から発売されました。
 メーカーの商品紹介ページは株式会社 HORI | テーブルモード専用ポータブル USB ハブスタンド 2ポート for Nintendo Switchです。
 本体との接続部分がむき出しとなっていますが、かなり小さくなりました。角度も調整出来ませんが、机の上に置いて遊ぶ際には特に問題にならないかなと。今のところ困ったことは無いです。USBの数も2ポートあるため、スプラトゥーン2のLANモードを遊ぶためにはプロコンとUSB-LANを繋ぐことが出来れば良いので必要十分かなと。



両方使ってみての感想

 とにかく荷物を少なくしたい、という場合は後から発売された2ポート版で、それ以外だったらとりあえずラフに扱っても気にならない最初に発売された物かなと。まぁ、正直どっちでも良いのではという気がしてます。はい。
 違いを雑にまとめると

ポータブルUSBハブスタンド for Nintendo Switch ポータブル USB ハブスタンド 2ポート for Nintendo Switch
大きさ 約120mm×約110mm×約30mm 約70mm×約90mm×約30mm
重さ 約150g 約70g
USBポート数 4 2
スタンドの角度 0~60°で10°単位で調整可能 固定で変更不可

でしょうか。大きさは横×縦×奥行きで、手持ちにある物を定規で測っています。重さも同様に手元にある物を実測しています。
 以下の画像でおおざっぱになりますが大きさの比較などが出来るかなと。

f:id:HIN:20200216210059p:plain
USBハブスタンド携帯時
f:id:HIN:20200216210147p:plain
USBハブスタンド使用時


 任天堂公認なので、純正のACアダプタを使うと安定して充電出来ますし、USBに接続した機器も問題無く動いてくれます。テーブルモードで遊ぶ機会が多い場合は便利に使えるかなと。
 複数人で集まってスプラトゥーン2のLANモードで遊んでみようと思った場合、ディスプレイを持ち寄るのは厳しいですが、こちらがあればUSB-LANなどがあれば遊ぶことができますので、用意する物が減って楽になります。
 せっかくNintendo Switchは持ち運べるので、集まって遊んでみましょう。機会があれば是非。

ダライアスコズミックコレクション/ダライアス外伝のシンクロ連射について

 ダライアスコズミックコレクションに収録されているダライアス外伝のシンクロ連射に3種類ありますが、これについて簡単に解説を書いてみました。

シンクロ連射とは

 当時のアーケードゲーム基板はアナログRGB信号を出力し、それをブラウン管テレビに繋いで画面を表示していました。
 アナログRGB信号としてはR/G/B/CSync(Composite Sync/複合同期信号)が出力されており、RGBが色情報でCSyncがタイミング情報となります。
 CSyncという信号はHSync(水平同期信号)とVSync(垂直同期信号)という2つの信号を一緒に伝送しています。VSyncが画面更新のタイミングを表しており、大体60Hzぐらいの周波数です。当時のゲームはVSyncを基準にして動作しており、ボタン入力もVSyncに同期している場合が多いです。シンクロ連射はVSyncに同期してボタンのon/offを行うことにより、最速で連射を行うことが出来る連射の方式となります。
 VSyncと30連時のボタン入力については、下記画像のようにVSyncに同期してボタン入力を変化させて最速での連射を行っています。

f:id:HIN:20190908194713p:plain
シンクロ連射時のVSyncとボタン入力タイミング

FORWARD/REVERSE, 表/裏について

 FORWARD/REVERSEについては下記画像のようにon/offが交互に入力となるようなタイミングで変化しています。表/裏と呼ばれたりもします。

f:id:HIN:20190908200405p:plain
FORWARD/REVERSE, 表/裏の入力タイミング
 上記VSync信号は電源が投入されて動いている間は基板上で生成され続けます。そのためこの信号から生成されるFORWARD/REVERSEのタイミングは、電源を入れ直したりしない限り同じタイミングで遷移し続けますので、FORWARD/REVERSEの関係が変わることはありません。

ダライアス外伝にある3つの連射について

 ダライアスコズミックコレクションのダライアス外伝には以下のように30連射として3つが用意されています。

f:id:HIN:20190908201054p:plain
ダライアス外伝の連射
 FORWARD/REVERSEは上記したようなタイミングとなるように入力が行える設定だと思われます。
 もう一つある RAPID 30/SECですが、おそらくボタンを押したときにonとなり、押し続けると30/secのタイミング(1frame毎)でon, offを繰り返すボタンだと思われます。

FORWARD/REVERSEで何が出来るの

 ダライアス外伝においてFORWARD/REVERSEの使い分けで何が出来るのかというと、例えばステージBの中ボス(ナメクジウオ)をキャプチャー後にFORWARD/REVERSEのどちらかを押すと中ボスが弾を撃たなくなります。どちらで弾を撃たなくなっているかは電源投入後の諸々のタイミングで変わります。必ずFORWARDで弾を撃たなくなる、ということはありませんのでFORWARD/REVERSEの2つが必要になります。
 これに何の意味があるかというと、ダライアス外伝では敵を倒すと点数が加算され、敵編隊を倒すとボーナスが加算されますが、中ボスが倒した場合の点数は加算されません。出来るだけ中ボスには敵を倒して欲しくないため、弾を撃たせなく出来れば点数稼ぎを行う際に有利となります。
 実は以前からあったRAPID 30/SECの設定でも中ボスが弾を撃たせなくすることが出来ます。こちらの設定は押した時にonになって30/secでon, offを繰り返すため、ボタンを押して中ボスが弾を撃つ場合はボタンを押し直し、中ボスが弾を撃たないタイミングでon, offとなるように押し直すことにより、中ボスが弾を撃たなくなります。
 RAPID 30/SECでも中ボスに弾を撃たせないように出来ますが、FORWARD/REVERSEの方がやりやすいでしょう。たぶん。

ダライアス外伝のVSync周波数と60Hzへの変換

 ダライアス外伝基板のVSync周波数はHDMIなテレビなどで使用されている60Hzではありません。フレームマイスターでVSyncを表示するとおおよそ58.94Hzで動作していることが分かります。


 58.94Hzのゲームを60Hzで動作させるとちょっとゲームスピードが速くなってしまいます。微妙な差ですが分かる人には分かるかもしれません。
 フレームマイスターは58.94HzからHDMIの60Hzで表示するために、ある周期で同じフレームを表示する、などとして調整を行っています。
 30連で入力した場合、綺麗にon, offが交互に繰り返されて弾が途切れなく表示されるはずですが、フレームマイスター経由で表示すると上記フレーム補正により下記画像のように弾が出ていないように見えることがあります。
f:id:HIN:20190908205722p:plain
連射が途切れて見えている例
 連射が途切れているように見えている場合でもブラウン管テレビでは問題無く途切れていません。
 ダライアスコズミックコレクションのダライアス外伝でも同様の補正を行っているはずのため、連射が途切れているように見えることがあるかなと考えていたんですが、途切れて見えることは無いようです。何らかの処理が行われているはずで、それがちょっと気になっています。

そんなことより

 みんなで買おうダライアスコズミックコレクション、ダウンロード版も出たよ。9/5に更新されてより遊びやすくなってます。

ときめきアイドルの良いところ

 ときめきアイドルというスマートフォンなどで遊べる音楽ゲームがあるのですが、2019年1月15日でサービスが終了しオフライン版として遊べるようになりました。このゲームを遊んでいて、これが良い、というところを書いておきたいなと。
 以下に良いと思った点を列挙してみます。

メガネを掛けることが出来る

 ゲームのメイン画面でアイドルの方々がゲームをやったり読書をしたり雑談したり…などを見ることが出来るのですが、そこに表示される際の普段着やアクセサリーを変更することが出来ます。変更可能なアクセサリーとしてメガネがあり、全員にメガネを掛けてもらう事が出来ます。
 これを最初に知ったときにちゃんとやろうと決意したぐらい自分にとって重要な事でした。

判定がぬるい

 ビートマニアが流行っていた頃にちょっとやって挫折したという過去があり、あまり音ゲーはやってませんでしたが、このゲームはノーツを押した際の判定が甘いおかげか結構遊ぶことができるな、と思えてやる気に繋がったかなと。最初は難易度表記で13とか14の曲がなんとかなる、という程度だったのですが、やっていたら26ぐらいまではフルコンボ出来るくらいになりました。やると上手くなるという実感があるとやる気が出ますね。

譜面が素直

 何と言えば良いのか分からずに素直と書きましたが、音楽のメロディーにちゃんと合ったノーツが流れてくるので遊びやすかったです。譜面を作る上でおそらく何らかのセオリーがあって、それが守られているのかなと。

オートプレイがある

 イベントなどの際は何度も何度も何度も何度も……音ゲーを遊ぶ必要があるのですが、更新により過去に遊んだ結果を反映したオートプレイが実装されました。これはフルコンボ+フルパーフェクトだと100点でフルコンボだと99点、というように点数が付けられてそれが反映されてオートでプレイしてくれます。オートプレイにより見ているだけで良くなり、ある程度負担が軽減されます。なんとなく本末転倒感はありますが、ずっと遊ぶのは結構しんどいので。
 また、プレイ時間短縮のためかスタミナを3倍消費して3倍の結果が得られる仕様も実装されました。これも忙しい現代においては重要かもしれません。

何も消費することなく練習が出来る

 スタミナがあってそれを消費して音ゲーを遊ぶ、という仕組みなため、ひたすらやり込んで練習するということは出来なかったのですが、更新により何も消費することなく音ゲーが遊べるようになりました。ただし記録としては残らずオートプレイの点数にも反映されないという仕様でこれは正しいかなと。アイテムも何も消費せずに遊べるようになるとは思っていなかったので実装された時にはちょっと驚きました。

曲が良い

 個人的に好みの曲が多くてCDも全部買っています。CDにDREAMING-ING!!やカン違いSummer Daysなどの全員のソロバージョンが入っていてちょっと懐かしい気持ちにもなれました。さらにグラディウスなどのアレンジも特別楽曲としてゲーム中で遊べるようになったりと音ゲーたくさん出してるコナミ強いなと。

キャラクターが良い

 みんなかわいい

声優さんが良い

 声を当てている声優さんがの方々が良かったなと。キャラクターにあっていて。声優さんでtwitterをやられている方でガチでやっている方もいらっしゃって熱いなと思ったりも。トキメキチャレンジというイベントも行われているようで実際に行ってみたいと思いつつ行けてません。
 個人的にマクロスΔを見て鈴木みのりさんが気になっていて、このゲームで歌声が聞けてうれしかったですよ。

UIとかプログラム全般

 プログラムよく出来てたなと。iPhoneSEで遊んでいてゲーム中重いな、と思っていたんですが、音ゲーが上手い方にお手本としてプレイしてもらった際にライブオプションで背景を2Dに出来ることを知って普通に遊べるようになりました。UIに関してもほぼほぼ違和感なく、衣装やアクセサリーの変更・VRモードのようなお遊び要素もちゃんと出来ていて優秀な方々が作ってるんだろうなーと。

オフライン版が出た

 サービス終了が発表されたときはショックでしたが、まさかオフライン版として遊べるようにしてくれるとは思っていなかったのでこれは本当にうれしかったです。過去にサービスが終わったスマホのゲームのほとんどが遊ぶことができないので、遊べるような形でリリースしてくれたのには感謝しています。オフライン版が出ればなんとか動く形で残すことが出来るので。


 他に何かあったかな…思い出したら追加するかもしれません。


 最初はグラディウスの続編を作ると言っているアイドルがいる、という事で知ってインストールして、ロード画面のモーニングミュージックを聴いて満足してしまっていたのですが、実際に遊んでみると下手だけど遊べるなと思い、結構時間を使って遊んでしまいました。全員に最後のストーリーが追加されたようなので、今後も時間をみては遊びたいと思ってます。かなり時間掛かりそうですが。また、まだまともに押せていない曲が複数ありますので、そちらも出来れば押せるようになりたいなと。


 オフライン版として今でも遊ぶことが出来ますので、興味がある方は是非遊んでみてください。

PS4などに移植されたアーケードゲームと基板を同時に操作して全く同じ結果に出来るか?

 タイトルに書いたことが出来るか、というと浪漫はあるなと思いますが、現時点では無理です。ただし、出来たら良いなと以前から考えてはいます。
 以下になぜ出来ないのか、について書いてみたいと思います。

twitterに投稿したPS4ケツイと基板版ケツイを同時に操作した動画について

 twitterに以下の投稿を行いました。


 動画を見ると結構合っているように見えますが、最初に自機がやられるフレームを抜き出すと
f:id:HIN:20181202225206j:plain
自機がやられるフレーム
このような状態で、よく見ると敵弾の位置が全く違います。また、全体的に敵弾の挙動が違う、INSERT COINの点滅速度が違う、2回目のやられるタイミングが違う、3回目にやられたときのアイテムの出方が違うなど色々と違っています。
 このように操作を同じにしただけでは同じ結果にはなりません。
 なぜ同じ結果にならないか、を以下に書いてみたいと思います。間違っていたらツッコミがあるとうれしいです。

VSyncの周波数

 アーケードゲーム基板や家庭用ゲーム機はある基準単位で動いています。その中に画面を更新するタイミングを示し、1秒間に何回画面を更新するか、という単位があります。それをVSync(垂直同期信号)周波数と言います。
 この信号を基準に画面を表示するためのあれこれや、ボタンやレバーの入力の処理が行われる大事な信号です。


 この値はHDMIなどの映像信号の場合は60Hz(1秒間に60回更新)ですが、アーケードゲーム基板によってはこの数値がまちまちです。フレームマイスターにこの値を表示する機能がありますので、ケツイ基板の値を見てみると

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ケツイ基板のVSync周波数
上記画像のV : 59.18HzがVSync周波数となります。
 本来この値は規格上60Hzにするべきなのですが、昔の基板の接続先として使われていたブラウン管は仕組み上ある程度の範囲のVSync周波数を映してくれるため60Hzを守っていない物が多いです。
 ケツイの基板も60Hzと微妙に異なるため、ボタンやレバーの入力のタイミングが60Hzで動いているPS4などとは異なります。これをそのまま60Hzにしてしまうとゲームスピードが変わってしまいます。そのためPS4版のタイトルではがんばってプログラム的に分からないようにしているはずです。
 この頑張りが微妙なタイミングの違いを生むため、同じタイミングでレバーやボタンを入力する、ということが難しくなります。

VSyncの同期

 もし上記VSync周波数がプログラムにより完全に同じ値となるようになっていたとします。ボタンの入力タイミングなどに影響があるVSync信号ですが、基板とPS4で同期して動いている訳ではありません。そのためPS4版でエミュレーションにより基板と全く同じタイミングでボタン入力を取り込んでいるとしても、異なるフレームとして処理されてしまう可能性があります。
 こちらは図を見てもらった方が分かりやすいかもしれません。


f:id:HIN:20181203154757p:plain
VSyncが同期している場合(理想)
 PS4と基板のVSyncが完全に同期している場合はPS4, 基板ともに同じフレームで同じ入力となります。


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VSyncが同期していない場合(現実)
 PS4と基板のVSyncが同期せずにズレている場合、ボタン変化のタイミングによっては同じフレームでonであるべきところPS4ではon/基板ではoffとなり1フレームのズレが生じる場合があります。on/offのタイミングによってはきちんと合うこともあり、on/offが合ったり合わなかったりします。


 というわけでPS4と基板でVSyncの同期を取る必要があるはずです。

乱数の違い

 ゲームによっては毎回同じ動きをしても同じ結果になるわけではありません。これは上記動画の弾筋などがそれにあたります。
 これは乱数で決まっているのですが、こちらの値は種(seed)と呼ばれる値を変えることにより、毎回できるだけ違う値になるように作られている事が多いです。ケツイのプログラムを読んでいないのですが、おそらく種を使用した乱数生成を行っているのかなと。後で調べます…。
 この種の値をPS4と基板で同じになるようにすると全く同じ挙動になりますが、CPUその他諸々がPS4と基板で同期して動いている訳では無いため、同じ値になることはほぼありません。
 こちらも同じ値になるように細工をする必要があるはずです。

バージョン違い

 PS4版のケツイは修正版だと思われますが、私の手元にある版はVer1.00とロムシールに記載された物です。こちらもなんとか合わせたいところなのですが、修正版を入手できていません。

結論など

 というわけで、軽く考えただけでも4つの違いにより完全に同じになることは無いだろうな、と分かってはいるのですが、もしも完全に同じ結果になったら楽しそうだな、ということでRAIDEN FIGHTERS ACESの頃から色々と試してみています。
 今のところ上手くいったタイトルはありませんが、こうすればもうちょっと何とかなるのでは無いか、という考えがありますので、基板などを作って色々と試してみたいと考えています。いろいろと手を入れた基板を現在作成中です。


 twitterに投稿した動画ですが、特に何もせずにここまで揃うとは思ってもいなかったので、M2 Shot Triggersの移植はかなりすごいなと。他のタイトルも全部基板がありますので、時間を取って比較してみたいと考えています。


 PS4ケツイはダウンロード版もありますがパッケージ版も発売されています。移植としてはなかなか良く出来ていて、さらに簡単なモードの追加、練習モードや設定項目などが充実していてかなり気合いを込めて作られていると感じます。PS4版のケツイDeathtinyオススメです。

ケツイ Deathtiny ~絆地獄たち~ - PS4

ケツイ Deathtiny ~絆地獄たち~ - PS4

PS4版BORDER BREAK専用コントローラの中身について

 8/2からPS4で遊べるBORDER BREAKというゲームタイトルで使えるコントローラがHORIより発売されました。無事にこちらを入手しましたので、分解してどのような構造になっているかを見てみました。

注意点

 分解などを行うとサポートを受けることが出来なくなります。
 このコントローラの製造・販売を行っているHORIさんはサポートがかなり手厚いと過去に修理をお願いした経験から感じています。遊んでいて調子が悪くなった、などの場合はまずサポートに問い合わせを行った方が良いと思います。

Windows7に挿した場合

 Border Break Contollerとして認識します。ゲームコントローラ+オーディオデバイスとして認識して普通にボタンなども反応しますのでWindows7でも使えます。


分解

 下記画像の○の位置にネジがあります。滑り止め用のゴムを外さないとネジが見えません。一度剥がすと完全に同じ状態に戻すことはそのままでは難しくなりますので、覚悟を決めてから分解しましょう。


 分解後に底板とコントローラ側を見ると下記写真のような状態になっています。中央にある金属板でグリップ部分を固定しています。

 金属板にあるネジ4本を外してグリップ部分を引っ張るとグリップ部分を抜くことが出来ます。


 アクションボタンを固定しているネジ2本を外して取り外し、全体を見ると以下の画像のようになります。直接ボタンを押すようになっています。


 ボタンを取り外すと以下の画像のようになります。こちらのボタンは交換用の部品が一つ入っています。


 グリップにあるネジ3本を外すとグリップを分割することが出来ます。グリップ上部にはめ込み部分があります。こちらは丁寧に扱わないと折れてしまうと思われますので、プラスチック製などの薄い板を差し込んで少しずつ外すようにしてください。


 ダッシュ・ジャンプボタンと十字キーの基板、アナログ入力用の基板を分解する前の表と裏です。



 ダッシュ・ジャンプボタンは正しくないと取り付けられないように切り欠きの位置と場所が異なるようになっています。また、こちらにはボタンにゴム部品が取り付けてあり、押し心地(?)が若干柔らかくなるようになっています。


 十字キーの部分を分解すると以下の画像のようになっています。かなり頑丈に作られているように見えます。固定用のプラ部品は正しい向きに付けないときちんとはまらないようになっています。


 アナログスティックの基板です。プラ部品を外すとアナログ入力用の部品に触れるようになります。


 どこかで見たことあるなと思っていて考えていて、以前


twitterで見かけたグリップを再現されていた方が使っていた部品を教えていただいて採寸してみたところ、使用されている物と同じ部品と思われます。
アルプス電気 : RKJXK/RKJXVシリーズ|RKJXV1220001|基本情報
 入手して交換してみる予定です。
 上記部品ですが、垂直状態から規定されている角度以上(23°以上)傾けると操作感覚などがおかしくなる可能性があります。過度に動かさないようにしましょう。


 以下の写真がメイン基板の裏表となります。


 主要な部品としては以下の物が使用されています。

 その他CPUが3.3Vで動くようで、その電圧を生成するためのレギュレータなどがあります。


2018/08/07追加
 アクションボタンおよびダッシュ・ジャンプボタンを採寸して部品を探してみたところ、おそらく以下の部品が使用されていると思われます。

部品名 メーカー 型番 メーカーurl 販売先など
アクションボタン オムロン B3FS-1005 B3FS-1005 オムロン制御機器 B3FS-1005 Omron タクトスイッチ,SPST-NO, 表面実装 RS Components
ダッシュ・ジャンプボタン オムロン B3F-4000 B3F-4000 オムロン制御機器 B3F-4000 Omron タクトスイッチ,SPST-NO, スルーホール RS Components

 部品を入手し交換して使用感などを確認予定です。
 それぞれの部品を入手してみたところ、アクションボタンが書いていた物ではありませんでした。現在同じ物が無いか探しています。


 ダッシュボタンを外してみたところ型番が書いてありました。


 ダッシュボタンを同じ形で高寿命型であるB3F-5000に変更してみました。電気的耐久性はB3F-4000が300万回以上で、B3F-5000が1000万回以上となります。

 これでおそらく壊れるときはジャンプボタンから壊れるはずです。


 また、アクションボタンを取り外してみました。

 シルクにJHE004という文字列がありましたので、こちらがボタンの型番かもしれません。検索してみましたが、それらしい部品は見つけることが出来ていません。こちらは現在も探しています。


 一番気になっていたアクション・ダッシュ・ジャンプボタンおよびアナログ入力用の部品として入手出来そうな部品が使われており、10年後に使いたくなった場合などにも修理が出来るのではないかと思われます。ただし、アナログ入力部に使われているクリアパーツの摩耗やそれぞれのボタン部分のプラ部品も摩耗で使えなくなる可能性が高いと思われます。これらが何とかなればかなり長期間に渡って使用出来そうです。
 今でも20年以上前のアーケードゲーム基板を触って遊んでいたりします。ボーダーブレイクも出来るだけ同じような環境で20年後にも遊べると良いなと思っています。